Project

プロダクト事業

ドローンDXプロジェクト

Project Overview

ドローンで切り開く
新たなメンテナンスの世界。

西華産業の「UTドローンによる点検ソリューション(ドローンDX)」は、計測機器部が生み出したサービス型の点検ソリューションビジネスだ。これまで人の手で行われていたUT(超音波検査)をドローンに置き換えることで、高所作業時に必要とされていた仮設足場の設置に係るコストと工期を大幅に削減。発電所や各種プラントにおける点検効率を飛躍的に向上させている。

計測機器部 課長代理

渡邊 悟

2009年入社

計測機器部 主任

大土井 康太郎

2023年キャリア入社

Session.1

ニーズとシーズが
重なり合い
革新的なサービスが誕生。

大土井
私が現在のチームに配属されたのは2023年。ドローンDXのサービスが起ち上がったばかりのころでした。この新ビジネス誕生にはどのようなきっかけがあったのでしょうか。
渡邊
計測機器部では、2010年代の後半から、新たな事業を起ち上げようという気運が高まっていて。当初は脱炭素というテーマの中から水素ビジネスを検討していたのだけれど、市場も技術も法整備も事業化にはまだまだ未成熟な状況だった。そこで浮かんできたのが、お客さまの関心の高かった「スマート保安」というテーマ。ちょうどそのタイミングでパートナー企業である「Terra Drone」と出会い、国内の発電所や工場向けに「ドローン点検サービス」を提供するビジネスモデルが生まれることになった。私たちが向き合っているニーズとシーズが見事に噛み合ったイメージだね。
大土井
そのビジネスモデルに手応えを感じたのは、どのタイミングでのことでしたか。
渡邊
お客さま向けのオンラインセミナーを開催したときだね。各支店の営業から案内をしてもらったのだけれど、参加希望者が殺到したんだ。さらには、多くの質問が寄せられただけでなく、「すぐに導入検討したい。見積りをください」という企業もあったほど。当時はまだ構想段階でしかなかったんだけどね。
大土井
起ち上げのプロセスでもっとも苦労したのは、どのような点ですか。
渡邊
お客さまに確かな価値を提供するためのサービス体制の構築、そして、新たな技術を扱うがゆえの社内外の調整……。すべてのプロセスが前例のないチャレンジだったね。起ち上げ当初は、通常の担当業務と並行していたから、アイデアを練るのは、いつもプライベートな時間。通い慣れた銭湯でリラックスしながら、新たなビジネスモデルを思い描く。アイデアの7割以上は、湯船に浸かりながら閃いたものなんじゃないかな(笑)。
Session.2

価値にコミットする。
だからこそ、
このビジネスは進化する。

渡邊
100社以上のお客さまに利用していただくサービスに成長したドローンDX。大土井さんは情熱を持って、その成長を牽引してくれているよね。
大土井
正直、毎日が学びと発見の連続でした。計測機器という分野はもちろん、ドローンという新しい技術を扱うのも初めての経験でしたから、渡邊さんをとにかく質問攻めしていた記憶しかありません(笑)。
渡邊
そうだったっけ(笑)。大土井さんは百戦錬磨のキャリア人材。私としては安心して任せていたつもりだよ。このサービスの特徴は、私たち営業がしっかりと現場にコミットして、お客さまへの品質を担保していること。現場から学ぶことや吸収することは多いよね。
大土井
検査する設備や設置されている環境も異なりますし、どのようなデータを得たいかといったお客さまのニーズも多様です。私たちが現場に赴き、お客さまと対話し、検査のプロセスを検討していく中で、サービスの品質を高めるヒントが得られますよね。「ビジネスを起ち上げて、あとはパートナーにお任せ」という仕事は絶対にしない。商社としての存在感を発揮し、しっかりと価値にコミットする。そのスタンスで、このビジネスを育み、発展させる原動力にしたいと思っているんです。
渡邊
今、私たちのチームは4人。その一人ひとりが「このビジネスを成功させる!」という強い気持ちを持っていて、それがお客さまの課題解決につながっている。サービスを考案した者として、これ以上にうれしいことはないよね。
大土井
「どうすればお客さまに満足してもらえるのか」は常に意識していますし、これまでにできなかった検査や、お客さまも諦めていた課題を解決できていることは大きな喜びですね。さらには、一つひとつの案件が私にとって貴重な経験にもなっています。発電所や各種プラントに留まらず、テーマパークのアトラクション検査にも使われるなど、さらなる広がりを見せていますから。
Session.3

挑戦者たちは
今を闘い、
「次の夢」に想いを馳せる。

渡邊
私自身、このビジネスを起ち上げる上で、「若手のモチベーションをアップさせたい」という想いを持っていて。ドローンDXというビジネスを軌道に乗せるためにも、たくさんの若手に参加してもらいたいと思っているんだ。今、全国各地で活躍している若手社員には「ここでやってみたい!」と手を挙げてほしいし、これから入社してくる仲間にも「新たなビジネスを牽引したい!」と思ってほしいよね。
大土井
そうですね。私自身、ゼロから1を生み出した渡邊さんから多くを学ばせてもらっていますし、その刺激が「自らの手で新たなビジネスを生み出したい」という意欲を芽生えさせてくれました。そのためにも、まずは、自らの知識をしっかりと磨き、このビジネスを確実に成功させなければいけません。
渡邊
私も、大土井さんも全国各地を忙しく飛び回っているけれど、そこに終始するのではなく、「次の夢」を見据えられているのは幸せなことだよね。
大土井
渡邊さんの「次の夢」って何なんですか?
渡邊
再度ドイツでの勤務を実現させることだね。2010年代に6年間ドイツ駐在経験はありますが、再びチャレンジしてみたい。数年後、このビジネスの未来は大土井さんに任せて、私は次の願いを叶えようかと……(笑)。
大土井
いいですね。私も連れて行ってほしくなりました(笑)。
渡邊
ドイツという次のフィールドで、同志と新たな価値を切り拓く。悪くないかもしれないね。

あなたの想いが 世界を変える エネルギーになる。

生み出した「その価値」は、
夢への原動力になる。

かつてないサービスを生み出す。今ここにない価値を創る。
西華産業の仕事は、人々の希望となり、社会を動かす力になる。
一歩踏み出すことは、自らの殻を破ることだ。
これまでになかった視界。そして新たな夢。それは、挑戦の先にしか存在しない。