Project

産業機械事業

新興国の発展に挑め。

Project Overview

西華産業は、世界を駆ける。

国内外29社・137拠点を擁する西華産業では、多くの若手社員が世界を舞台に活躍を続けている。今まさに急激な成長を遂げている国で、ゼロから生産設備を起ち上げる。そのスケールの大きな仕事は、成熟した日本のそれとは一線を画すものだ。海外で新たな価値を創造したパイオニアふたりが、その醍醐味を語り合う。

大阪産業機械部

吉住 太一

2015年入社

大阪産業機械部
課長代理

熊谷 正道

2009年入社

Session.1

海外で働く醍醐味は
ゼロから創り、
これからを支えること。

熊谷
私が、ベトナムに赴任することが決まったのは入社5年目のこと。海外で仕事をしたい。ルーチンワークではなくチャレンジングな仕事がしたい。自らの手で新たなビジネスを創ってみたい。そんな想いを抱いて入社したのだけれど、思いのほか早くチャンスをもらえたと思っているよ。吉住くんはどうだったの?
吉住
そうですね。西華産業は一人ひとりの社員の想いを大切にしてくれる会社です。私自身もその希望を会社に伝え続け、入社4年目のタイミングでSeika Sangyo (Thailand)に赴任することになりました。父親の仕事で幼少期をヨーロッパですごしたこともあって、海外駐在をしたいという想いはとくに強かったです。熊谷さんが赴任した当初、ベトナムはどんな感じでしたか?
熊谷
当時のベトナム事務所は連絡事務所という位置づけ。製品を売るどころか、営業活動も制限されていたんだ。ゼロから人脈を築き上げて、会社の制度や体制を整える。現地法人化までのプロセスは、まるでひとつの会社を起ち上げるようなもの。私にとって、とても貴重なものだったな。
吉住
そうした経験は、成熟した日本ではなかなか経験できませんよね。私自身、日本の機械や設備を通じて、この国の発展に寄与したいという想いが強かった。東南アジアには、当たり前のように停電が起きたり、信号なんかの社会インフラが整っていなかったりする国も多い。急激に発展していく社会に貢献できる喜びは、西華産業ならではだと思います。
Session.2

異なる価値観が
ビジネス観と人生観を
広げてくれた。

吉住
ありきたりな話ですが、やはり、日本と海外の商習慣の違いや、価値観の違いには頭を悩まされましたよね。スケジュールが守られないことなんて当たり前でしたし、経験のない仕事でも「大丈夫、できるできる!」と楽観的に捉える人がほとんどでした。
熊谷
そうだね。装置の輸出入なんて、とくに大変だった。昨日までは「大丈夫だ」と言われていたのに、いざ当日を迎えると「これでは輸入できない」なんて言われることも。毎日がトラブルの連続で、それを「どうにかする」のが私たちの仕事になっていたから。ベトナムには「Trời ơi !(チョーイオーイ)」という言葉があるのだけれど、これは日本語でいう「マジか!」と同じような意味なんだ。現地のメンバーたちが電話で、その言葉を発しているときは、「あ、また何かあったな……」って(笑)。
吉住
海外駐在あるあるですよね(笑)。私がとくに印象に残っているのは、タイのローカルメーカーでとある装置の設計を行ったときのこと。お客さまから修正依頼を受けた図面がいつまでたっても上がってこない。そこで、工場に居座り、「図面が出るまで帰らない作戦」を実行したんです。23:00が過ぎたタイミングで、やっと図面が出てきたと思ったら、出てきたのは夜食のマンゴーともち米。流石に力が抜けて笑ってしまいましたよ。
熊谷
面白いね。ただ、異なる価値観を持った人たちと一緒に仕事をすることで、私たちも多くのことを学んだと思うんだ。私たち日本人は、「あるべき姿」にこだわりすぎて、従来のやり方に固執してしまうことも多いでしょう? その反面、彼らは自由で、変わっていくことをまったく恐れない。そうした姿勢は私たちに欠けているものなんじゃないかな。
吉住
そうですね。私が何よりも驚いたのは、彼らがとても楽しそうに仕事をしていることでした。「仕事をするってどういうことか」「幸せって何か」。人生についての考え方を広げてくれたように感じています。
Session.3

その感動が
さらなるチャレンジを
後押ししてくれる。

熊谷
発展中の国には、日本では経験できないようなチャンスがある。私自身、フィルム製造工場の新設プロジェクトを一貫して担当したのだけれど、このときの経験や達成感は大きな自信につながったと思っているよ。日本人とベトナム人が皆で協力して、数々のトラブルを乗り越えていく。何もない広大な土地に、大規模な工場が完成し、稼働する。原料を投入し、初めて成膜されたフィルムに歓声が上がる。あの感動は一生忘れることができないものだと思う。
吉住
そうですね。私にとって忘れられないのが、先ほど話題に出たマンゴーの案件です。見積りを提出してから、2年以上をかけたプロジェクトでもありましたし、納入の工事もクレーンで3分割された装置を搬入する大規模なものでした。装置が無事に稼働したときには、タイのメーカーやお客さまみんなでハイタッチをして、喜びを分かち合ったんです。後にも先にも、仕事で涙を流したのは、このときだけですね。
熊谷
吉住さんも、私も、それだけ価値のある仕事をさせてもらったということだね。ただ、私たちのキャリアはまだまだこれからも続いていくから、新たな価値の創造に挑み続けていきたいものだね。
吉住
海外での経験や人脈を活かすことができれば、「私たちにしか実現できない、面白いこと」ができるかもしれませんね。今の仕事を全力で楽しみながら、チャレンジしていきたいと思っています。

あなたの想いが 世界を変える エネルギーになる。

未知なる挑戦で、
常識の檻を壊せ。

出会ったことのない人々。これまでにない価値観。
未知の世界への挑戦は、
新たな視界をもたらしてくれるものだ。
その感動をエネルギーにかえて。今日も彼らは価値創造に向き合う。