世界シェアNo.1のTDLAS式分析計
レーザー式ガス分析計とは
レーザー式ガス分析計とは半導体レーザーを使ったガス吸収分析ツールです(TDLAS : Tunable Diode Laser Absorption Spectroscopy)
特定の波長をもった近赤外域レーザーを計測対象である排ガスや煙道などに照射すると、レーザーはある特定の分子に吸収されることがわかっています。この原理を応用することによりO2(酸素)、CO2(二酸化炭素)、CH4(メタン)、NH3(アンモニア)、HCL(塩化水素)をはじめ様々なガスを検知モニタリングすることできます。さらにガスをサンプリングすることなく直接計測することにより、温調などの前処理が不要で非接触計測が実現出来ます。また、従来技術では難しかったH2(水素)計測も可能となりました。
特徴
- メンテナンスはほぼ無し(O-ring程度)
(1998年納入した機器は今も稼働中) - 原理的にゼロ・スパンドリフトなし
- 2秒以内の応答性の良さ
(許容値超過の早期検知、即時的なプロセス制御・安全管理) - 現場に応じてフランジ取合、サンプリング方式の設置提案可能
- 前処理不要、過酷な条件下でも生ガスを直接測定
(高温・高ダスト・飽和・ミスト・腐食性/有毒ガス環境下) - 共存ガスの干渉が起きない機能が有り、精度よく測定
(下限値・精度・測定可能ガスの豊富さなど優位性あり) - 国内防爆対応モデル有
仕様
仕様 |
最大測定長 (配管内径):20m 応答速度 :約2秒以内 スパン・ドリフト :測定レンジの4%以下 ゼロ・ドリフト :測定レンジの2%以下 |
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外部環境 |
環境温度:-20°C to +55°C(オプションで+65°Cまで可能) 保管温度:-20°C to +55°C 保護規格:IP66 |
入力/出力 |
アナログ出力 :4-20mA (濃度・透過率) デジタル出力(オプション):TCP/IP、MODBUS、光ファイバー リレー出力 :警報リレー(軽故障)、エラーリレー(重故障) アナログ入力 :4-20mA (温度/圧力出力可能)
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電源仕様 |
電源電圧 :AC100V 50/60Hz 電力消費 :20W以下 4-20mA 出力 :最大500オーム (絶縁) リレー出力 :1A at 30V DC/AC
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レーザークラス |
レーザークラス:Class1 CE :認証済み EMC :2014/30/EUに遵守 |
防爆承認 |
国内防爆 (zone1,2):Ex in nA nC IIC T4/T5 Gc、Ex tc IIIC T100°C Dc |
設置 |
フランジ径:ANSI2 150lbs (JIS10k 50A 相当品) ※他フランジ径の場合は別途相談ください( 取合いフランジの許容傾斜は1.5%以内です)
バージ :N2バージ若しくはエアバージ バージ流量:30-100l/min(ガス条件次第)
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メンテナンス |
年1回の機器校正を推奨いたします |
寸法/重量 |
発光側 :428mmx266mmx166mm / 7kg 発光側(防爆) :405mmx270mm×310mm / 8kg 受光側 :355mmx125mmx125mm / 3.9kg |
原理
半導体レーザーを光源とした近赤外線単線吸収分光法を採用しております。
各分子には固有振動数が存在しておりその振動と同じ周波数の光エネルギーを照射するとレーザー光と分子が共振し、光エネルギーは吸収(減衰)されます。
用途
燃焼改善:焼却炉・加熱炉・燃焼炉・溶融炉などの炉出口での高温ガス計測(O2、COなど)
品質管理:製造ラインでのプロセスガスの不純物・副産物計測(NH3、H2O、HCLなど)
大気汚染:バイオマス排ガス中の低濃度計測(NH3、HCL、HF、CO2など)
爆発防止:爆発防止目的として常時モニタリング(O2、COなど)
構成図
本ガス濃度計は、半導体レーザーを組み込んだレーザーユニットを内蔵する「発光器」、Photo Detectorを内蔵する「受光器」から基本構成されており、発光器/受光器共にエアパージ・光軸アライメント機能を有しています。また、発光器に取り付けられた液晶ディスプレイには測定ガス濃度・レーザー透過率・エラーメッセージ(故障時)が表示されます。
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